documents

アクセスカウンタ

zoom RSS モルガン『古代社会』第三篇 第六章「家族と関係を有する諸制度の順列」

<<   作成日時 : 2015/06/10 00:07   >>

トラックバック 0 / コメント 0

ルイス・ヘンリー・モルガン『古代社会』(1877年)
第三篇 家族観念の発達
(テキスト=青山道夫訳、岩波文庫、1972年)

第一章 古代家族(概説)
第二章 血縁家族
第三章 プナルア家族
第四章 対偶婚家族および家父長制家族
第五章 一夫一婦制家族
第六章 家族と関係を有する諸制度の順列

まとめ

画像


第六章 家族と関係を有する諸制度の順列

画像


  6-1.順列の第一段階

T 乱婚関係
――動物とほとんど区別できない、群で暮らす原始人の段階(頭蓋の容積が小さく、動物的性質が大きい)。果実を常食とし、原棲地に住んでいた時代。このような状態が、変化なしに永続するということはなかっただろうと思われる。血縁家族に先行する状態として、論理的に推論されるもの(この状態の存在は実証できない)。

U 一集団内における直系および傍系の兄弟姉妹の通婚
――この結婚形態が家族の起源であり、VとWを生ぜしめる。
   ↓
V 血縁家族(家族の第一段階) = 野蛮時代の前期
――最古の社会形態。
   ↓
W 血族および姻族のマレイ式組織

  6-2.順列の第二段階

X 性を基礎とする組織、および兄弟姉妹の通婚を阻止するに寄与したプナルア慣習
   ↓
Y プナルア家族(家族の第二段階) = 野蛮時代の中期
   ↓
Z 兄弟姉妹を結婚関係から排除した氏族組織
   ↓
[ 血族および姻族のテューラニア・ガノワニア式組織

  6-3.順列の第三段階

\ 人類のある部分を未開時代の下層状態に発展させた氏族組織の影響の増大および生活技術の改善
   ↓
] 排他的同棲をともなわない一対の男女間の結婚
   ↓
XI 対偶婚家族(家族の第三段階) = 未開時代の下層

  6-4.順列の第四段階

XII 局限された地域における平原上の遊牧生活
   ↓
XIII 家父長制家族(家族の第四の、しかし例外的段階)
――セム部族(ヘブライ人)の間では、牛や羊の世話、土地の耕作、相互の保護と生存を目的に、一人の家父長のもとに僕婢や奴隷が組織された。排他的同棲をともなうこの家族は、例外的なものではあったが、対偶婚家族の進歩したものであった(逆行的ではなかった)。

  6-5.順列の第五段階

XIV 財産の発生および不動産直系相続の設定
――財産の発生は、アリアン民族とセム民族を未開から文明へ移行させた。政治機構および法は、財産の創設と保護、享有の主要な関係について設定された。また、財産はその生産の手段として奴隷制度(人類の先天的な残忍性の証拠)をもたらした。財産の子どもへの相続が確立されるとともに、一夫一婦制家族の可能性が生じた。
   ↓
XV 一夫一婦制家族(家族の第五段階) = 文明時代
――子どもの父性を確保し、財産を共同所有から私的所有に変え、財産相続の方式を氏族内の男系相続から子どもによる排他的相続に変えた。
   ↓
XVI 血族および姻族のアリアン・セム・ウラル式組織(テューラニア式組織の消滅)

画像


  6-6.モルガンの論の意義

モルガンの論は、人類は退化することがあるという仮説や、アリアン人およびセム人(常態的民族)以外の民族は退歩した民族(変態的民族)であるという仮説、家父長制度を家族の最古の形態として考える学説を否定する。
この説は修正を要するかも知れないが、人類の進歩についての合理的な説明になっている。

画像


 ***

第一章 古代家族(概説)
第二章 血縁家族
第三章 プナルア家族
第四章 対偶婚家族および家父長制家族
第五章 一夫一婦制家族
第六章 家族と関係を有する諸制度の順列

まとめ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

モルガン『古代社会』第三篇 第六章「家族と関係を有する諸制度の順列」 documents/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる