documents

アクセスカウンタ

zoom RSS 吉本隆明「詩とはなにか」要約(5)

<<   作成日時 : 2017/04/02 18:58   >>

トラックバック 0 / コメント 0

吉本隆明「詩とはなにか」要約
初出 「詩学」1961年7月号
テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年

第5節 詩と現実

画像


 5−1 詩と現実の必然的関係


自分は、普通に語ったり書いたりすれば世界を凍らせてしまうであろうことを、普通に語ったり書いたりするのを禁忌して、詩という形にする。
現実社会は、私に語らせまいと抑圧してくる。

詩と現実の間には、必然的な関係がある。
終わりなき現実の抑圧の中で、詩は一時的な解放としてのみ存在するのである。

 5−2 妄想をさぐり「当てる」詩的喩

第4節
の詩的喩論は、詩と現実の関係の結節点である。

古代人は、彼らが彼ら以外のものでもありうることを妄想し、その可能性をさぐり「当てる」ところに詩的な喩を発生させた。

現代人は逆に、自分たちが自分たちでいられないような〔疎外のある〕現実社会の中で、自分たちが自分たちでいられる方法を妄想し、それをさぐり「当て」ようとする。
そこにこそ、現代における詩的喩の価値があるのだ。


▼吉本隆明「詩とはなにか」要約 目次
第1節 「ほんとのこと」の妄想
第2節 詩の発生(意識の自己表出)
第3節 散文と詩(言語の時代的水準と励起)
第4節 詩的喩(意味とイメージの「当り」)
・第5節 詩と現実

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

吉本隆明「詩とはなにか」要約(5) documents/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる