廣川洋一『ソクラテス以前の哲学者』要約

廣川洋一『ソクラテス以前の哲学者』(講談社学術文庫、1997年) (原本 1987年) 【一覧】 一章 二章 ヘシオドス、アルクマン、ペレキュデス 三章 タレス、アナクシマンドロス、アナクシメネス 四章 クセノパネス 五章 ピュタゴラス 六章 ヘラクレイトス 七章 パルメニデス、ゼノン、メリッソス 八…

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山田晶『アウグスティヌス講話』要約

山田晶『アウグスティヌス講話』(講談社学術文庫、1995年) (原本 1986年) 【年表】 313 ★ミラノ勅令   ローマ帝国がキリスト教を公認。 325 ★ニケーア公会議(最初の公会議)  キリスト教の正統を確認。 354 アウグスティヌス誕生  北アフリカのタガステにて。  父パトリキウス(異教徒)、母…

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岩崎允胤『ヘレニズムの思想家』要約

岩崎允胤『ヘレニズムの思想家』(講談社学術文庫、2007) 「人類の知的遺産」第10巻(講談社、1982年) *以下の要約では、人物の生没年などはあいまいなものもあります。 【要約】 第一章 ヘレニズム思想とは何か(p11-) 2 ヘレニズムとその思想(p21-) ▼「ヘレニズム」という語 ドイツの…

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山口義久『アリストテレス入門』要約

山口義久『アリストテレス入門』(ちくま新書、2001年) 【年表】 前8世紀? ホメーロス『イーリアス』『オデュッセイア』 前700頃 ヘシオドス『神統記』 前7世紀後半 アポローンがデルポイに定住 前6世紀初頭 アテナイでソロン(前639頃~前559頃)の改革 前6世紀~ 『イーリアス』『オデュッセイア』文字化され…

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【まとめ】藤沢令夫『プラトンの哲学』要約

藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) 要約 【目次】 ・(1) Ⅰ~Ⅲ ・(2) Ⅳ ・(3) Ⅴ~Ⅶ 【超要約】 ● Ⅰ 序章「海神グラウコスのように」     ――本来の姿の再生を! 人間の生き方と自然万有(=世界=宇宙)の見方を統合する全一的なプラトンの哲学は、ソクラテス…

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藤沢令夫『プラトンの哲学』要約(3)Ⅴ~Ⅶ

藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) Ⅴ~Ⅶ 要約 【イデア論】 Φ:イデア F:性質 x:個別のもの 「分有」の記述方式: xはΦを分有することによりFである(Φ→F→x)。 「第三の人間のアポリアー」(誤り): ΦがFの性質をもち、xもFの性質をもつなら、Φとxの双方に性質Fを与える高…

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藤沢令夫『プラトンの哲学』要約(2)Ⅳ

藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) Ⅳ 要約 【対話篇】*藤沢令夫による分類(p56) ≪初期対話篇≫(順不同)  ・『ソクラテスの弁明』 → ソクラテスの哲学のロゴス  ・『クリトン』  ・『エウテュデモス』  ・『プロタゴラス』  ・『カルミデス』  ・『リュシス』  ・『ゴルギアス』 →…

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藤沢令夫『プラトンの哲学』要約(1)Ⅰ~Ⅲ

藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) Ⅰ~Ⅲ 要約 【年表】 前469 ★ソクラテス誕生 前431 ★ペロポネソス戦争はじまる 前427 プラトン誕生 前404 ★ペロポネソス戦争終結 三十人政権の発足 前403 ★三十人政権崩壊 前399 ★ソクラテス刑死 (最初期対話篇) 前388-前387…

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【まとめ】吉本隆明「詩とはなにか」要約

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 ▼吉本隆明「詩とはなにか」要約 目次 ・第1節 「ほんとのこと」の妄想 ・第2節 詩の発生(意識の自己表出) ・第3節 散文と詩(言語の時代的水準と励起) ・第4節 詩的喩(意味とイメージの「当り」) ・第…

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吉本隆明「詩とはなにか」要約(5)

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 第5節 詩と現実  5-1 詩と現実の必然的関係 自分は、普通に語ったり書いたりすれば世界を凍らせてしまうであろうことを、普通に語ったり書いたりするのを禁忌して、詩という形にする。 現実社会は、…

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吉本隆明「詩とはなにか」要約(4)

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 第4節 詩的喩(意味とイメージの「当り」)  4-1 詩的喩とは 詩においては、指示表出性の高い言葉にも自己表出性が高度に負わされ、指示表出性のない言葉にも指示表出的な役割が負わされるといった、自…

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吉本隆明「詩とはなにか」要約(3)

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 第3節 散文と詩(言語の時代的水準と励起)  3-1 詩の特徴 本当は、詩と散文の違いは程度の問題にすぎない〔が、詩と散文の違いについて考えてみよう〕。 言語はいつも、自己表出として発せられ…

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吉本隆明「詩とはなにか」要約(2)

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 第2節 詩の発生(意識の自己表出)  2-1 詩の本質としての自己表出性 詩の本質を考えるために、詩の発生する最低限の条件を見てみたい。 そのための材料として、折口信夫(1887-1953)の唱…

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吉本隆明「詩とはなにか」要約(1)

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 第1節 「ほんとのこと」の妄想  1-1 世界を凍らせる「ほんとのこと」 これまで自分は無自覚に詩作をしてきたが、今、詩作の過程に意識的・理論的な根拠を与えたい。 自分は「廃人の歌」(195…

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斎藤忍随『プラトン』要約

斎藤忍随『プラトン』(岩波新書、1972年) 【年表】 前20世紀頃~ クレタ島でミノア文明栄える 前1470頃 エーゲ海サントリーニ島の火山噴火(ミノア噴火) 前15世紀半ば クレタ島のミノア文明滅びる 前8世紀? ホメーロス『イーリアス』『オデュッセイア』 前700頃 ヘシオドス『神統記』 前7世紀後半 ア…

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田中美知太郎『ソクラテス』要約

田中美知太郎『ソクラテス』(岩波新書、1957年) 【年代】 前6世紀初頭 アテナイでソロン(前639頃~前559頃)の改革 前6世紀~前5世紀 イオニア学派 前508 クレイステネス(前6世紀後半~前5世紀後半)の改革 ★アテナイ民主制の基礎の確立 前500 イオニアの反乱、ペルシア戦争はじまる 前5世紀初頭~ …

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エミール・ゾラ「演劇における自然主義」内容のまとめ

エミール・ゾラ「演劇における自然主義」(1879年) 内容のまとめ テキスト 佐藤正年編訳『〈ゾラ・セレクション〉第8巻 文学論集 1865-1896』(藤原書店、2007年)所収 エミール・ゾラ(1840-1902)    1 自然主義とは何か  まず、「自然主義(ナチュラリスム)」という言葉に関する…

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イプセン『人形の家』について

テキスト ヘンリック・イプセン、矢崎源九郎訳『人形の家』(新潮文庫、1953年)  ヘンリック・イプセンの作品の中でおそらく最も名高い『人形の家』は、1879年の発表当時から、主人公のノラが夫と子どもたちを捨てて家を出る結末が取り沙汰されてきた。自分を「人形」のように扱ってきた夫と縁を切るのみならず、何の罪もない子どもた…

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太宰治「虚構の春」内容の整理

太宰治の「虚構の春」は、雑誌「文學界」昭和11年(1936年)7月号に掲載された小説である。「道化の華」(昭和10年5月)、「狂言の神」(昭和11年10月)とともに、「虚構の彷徨」三部作をなす。 「虚構の春」は、昭和10年12月上旬から翌昭和11年元日までのあいだに、小説家「太宰治」に送られてきた書簡の、本文のみを並べるという…

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無意識の光(メーテルリンク『ペレアスとメリザンド』について)

無意識の光 ―― メーテルリンク『ペレアスとメリザンド』について   ◆ メリザンドとは何者なのか  舞台は海と森に囲まれた暗い城アルモンドの周辺。あるとき、アルケル王の孫ゴローが森で迷い、泉のそばで泣いている女メリザンドと出会う。ゴローは他国でメリザンドと結婚し、半年以上経ってから帰国する。ドイツ・ロマン派の好んだモチーフ…

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