安部公房「デンドロカカリヤ」初出版と初刊単行本版の異同

安部公房「デンドロカカリヤ」 初出版と初刊単行本版の異同 ※ この作業をもとにした考察は → 「安部公房「デンドロカカリヤ」の改稿について」 ▽ 初出版 雑誌「表現」1949年8月号 【行空きによる節】 安部公房全集第2巻をテキストとしてページ数と段を記載。 詳しい内容の整理は → http://42286268.…

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安部公房「デンドロカカリヤ」初刊単行本版 内容の整理

安部公房「デンドロカカリヤ」初刊単行本版 『飢えた皮膚』(書肆ユリイカ、1952年)所収 ※ 「『砂の女』と小説の地平――安部公房の小説について――」では、「デンドロカカリヤ」と『砂の女』とを比較して論じています。 ■■登場人物■■ コモン君:事件の主人公。 黒服:黒い詰襟の服を着たずんぐりした男。植物園の…

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安部公房「デンドロカカリヤ」初出版 内容の整理

安部公房「デンドロカカリヤ」初出版 雑誌「表現」1949年8月に発表 ※ あらすじやの内容の解説は、「安部公房「デンドロカカリヤ」の改稿について」で文章にしてあります。 ※ 「『砂の女』と小説の地平――安部公房の小説について――」では、「デンドロカカリヤ」と『砂の女』とを比較して論じています。 ■■登場人物■■ …

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安部公房「デンドロカカリヤ」における「顔」と「植物病」

安部公房の「デンドロカカリヤ」初出版における「顔」と「植物病」について 安部公房「デンドロカカリヤ」初出版 → 内容の整理は http://42286268.at.webry.info/201502/article_7.html 雑誌「表現」1949年8月に発表 テキスト=安部公房全集 第2巻(カッコ内にページ数と段を示す) …

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安部公房『砂の女』あらすじの表(4)第三章~2つの文書

安部公房『砂の女』 小説に書かれていることを、表のように整理しました。 あらすじとしてご参照ください。 【2020年5月9日追記】 この作業にもとづいた論文「小説という名の実験―安部公房『砂の女』論」を、文芸批評・文学研究の雑誌『文学+』第2号(凡庸の会、2020年)に掲載しています。 当該雑誌は1200円+送料です。下記…

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安部公房『砂の女』あらすじの表(3)第二章後半

安部公房『砂の女』 小説に書かれていることを、表のように整理しました。 あらすじとしてご参照ください。 【2020年5月9日追記】 この作業にもとづいた論文「小説という名の実験―安部公房『砂の女』論」を、文芸批評・文学研究の雑誌『文学+』第2号(凡庸の会、2020年)に掲載しています。 当該雑誌は1200円+送料です。下記…

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安部公房『砂の女』あらすじの表(2)第二章前半

安部公房『砂の女』 小説に書かれていることを、表のように整理しました。 あらすじとしてご参照ください。 【2020年5月9日追記】 この作業にもとづいた論文「小説という名の実験―安部公房『砂の女』論」を、文芸批評・文学研究の雑誌『文学+』第2号(凡庸の会、2020年)に掲載しています。 当該雑誌は1200円+送料です。下記…

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安部公房『砂の女』あらすじの表(1)エピグラフ~第一章

安部公房『砂の女』 小説に書かれていることを、表のように整理しました。 あらすじとしてご参照ください。 【2020年5月9日追記】 この作業にもとづいた論文「小説という名の実験―安部公房『砂の女』論」を、文芸批評・文学研究の雑誌『文学+』第2号(凡庸の会、2020年)に掲載しています。 当該雑誌は1200円+送料です。下記…

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安部公房ワークショップ(演劇) 木村陽子さん・大西加代子さんの回

2015年1月の安部公房の演劇ワークショップ、最終日に行われたトークの回について、簡単なものではありますがご報告させていただきます。 (私は断片的にしかメモを取っていないので、ご報告というよりは感想になります) 登壇者は 木村陽子さん (日本文学の研究者。画期的な『安部公房とはだれか』の著者) 大西加代子さん (俳優。劇…

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【まとめ】安部公房ワークショップ(演劇) 清末プログラム(1/23-24)報告

2015年の1月に、板橋の小劇場サブテレニアンさんの主催で行われた、安部公房の演劇に関するワークショップにて、私(清末浩平)が単独で担当させていただいたプログラムについての報告です。 -- 事前告知 (1) オリエンテーション (2) 「ニュートラル」を作る (3) 「ゴム人間のゲーム」 (4) 「写真のぞ…

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安部公房ワークショップ(演劇)報告 (5) 「ガイドブック」

■■「ガイドブック」 以前、「ガイドブック」という劇を上演したときの経験から始めてみよう。「ガイドブック」という題は、じつは内容をあらわす題名ではなく、稽古の方法をそのまま使ったのだ。俳優にそれぞれ、状況を指示したガイドブックを手渡し、その指示に従って自由にアドリブをしながら、相手との関係を経験的に探り出してもらうという方法をとっ…

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安部公房ワークショップ(演劇)報告 (4) 「写真のぞき」

■■言葉のニュートラル 次に行ったのが、「写真のぞき」というメニューです。 小箱の中に、写真をおさめ、ひとりの俳優が穴からその写真をのぞいて、他の俳優に説明し、聞き役にまわった俳優がどんなイメージを結んだかを後で実物とくらべて検討しあうゲームである。 (「写真のぞき――周辺飛行20」) これは「観察力」と「表現力」を…

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安部公房ワークショップ(演劇)報告 (3) 「ゴム人間のゲーム」

■■夢のような演劇のために 安部公房は、演劇の世界(舞台の上の状況)の自立性を、夢の世界の自立性と似たものとして考え、夢をモデルにした演劇を作ろうと志しました。 従来の新劇、および新劇を含むリアリズムの演劇とは、現実の社会の(危機的な)ある一部分を比率正しくコピーして、舞台上にペーストするようなものとしてモデル化されるといえます…

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安部公房ワークショップ(演劇)報告 (2) 「ニュートラル」を作る

■■「ニュートラル」とは何か 最初の実践的メニューは、「ニュートラル」を作る、というものです。 さて、「ニュートラル」とは何なのでしょうか。 それは、安部公房の考える演技の「基本条件」であり、舞台上の俳優の身体はいかなるときもこの状態を維持していなければいけません。 それがどんな身体の状態かというと―― 身体が生理的にリラ…

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安部公房ワークショップ(演劇)報告 (1) オリエンテーション

■■安部公房略年譜 1924 東京に生まれる。翌年、父の勤務地である満州へ。 1940 家族と離れて東京の成城高等学校に入学。 1943 東京帝国大学医学部に入学。 1944 満州に戻り、その地で敗戦を迎える。 1946 日本へ引き揚げ。翌年、山田真知と知り合い結婚。(真知は美術家として、後に公房の本の装丁や舞台の美術を手…

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唐十郎『特権的肉体論』要約

テキスト=唐十郎『特権的肉体論』白水社、1997年 「いま劇的とはなにか」 個人の<情念>の深みである<暗黒>の領域と、<偶然>と<自由>の広がる<陽光>の領域を、同時に見通し駆け巡るような<現在>的な演劇を作るためには、<特権的肉体>を駆使せねばならない。 <特権的肉体>とは、登場人物の独特で固有の実存が表現の中…

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【まとめ】唐十郎『特権的肉体論』「いま劇的とはなにか」解釈の試み

テキスト=唐十郎『特権的肉体論』白水社、1997年   * 以下は、唐十郎のテキストを、私が何度かに分けて解釈したものです。 「いま劇的とはなにか」は、『特権的肉体論』の巻頭を飾るエッセイであり、同書の中で最も内容の詰まったものですが、同時に最も難解な文章でもあります。 かなり強引に読み解いた箇所も多々あるため、…

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