テーマ:思想

筒井賢治『グノーシス』要約

筒井賢治『グノーシス』(講談社選書メチエ、2004年)   まえがき――本書の狙いについて グノーシスとは本来、「キリスト教グノーシス」と同義であり、初期のキリスト教会で広まっていた一部の思想を総称する専門用語。 「グノーシス」という古代ギリシア語は、「認識」「知識」「知ること」を表す。 何を知るのかというと、以…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

廣川洋一『ソクラテス以前の哲学者』要約

廣川洋一『ソクラテス以前の哲学者』(講談社学術文庫、1997年) (原本 1987年) 【一覧】 一章 二章 ヘシオドス、アルクマン、ペレキュデス 三章 タレス、アナクシマンドロス、アナクシメネス 四章 クセノパネス 五章 ピュタゴラス 六章 ヘラクレイトス 七章 パルメニデス、ゼノン、メリッソス 八…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

山田晶『アウグスティヌス講話』要約

山田晶『アウグスティヌス講話』(講談社学術文庫、1995年) (原本 1986年) 【年表】 313 ★ミラノ勅令   ローマ帝国がキリスト教を公認。 325 ★ニケーア公会議(最初の公会議)  キリスト教の正統を確認。 354 アウグスティヌス誕生  北アフリカのタガステにて。  父パトリキウス(異教徒)、母…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

岩崎允胤『ヘレニズムの思想家』要約

岩崎允胤『ヘレニズムの思想家』(講談社学術文庫、2007) 「人類の知的遺産」第10巻(講談社、1982年) *以下の要約では、人物の生没年などはあいまいなものもあります。 【要約】 第一章 ヘレニズム思想とは何か(p11-) 2 ヘレニズムとその思想(p21-) ▼「ヘレニズム」という語 ドイツの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

山口義久『アリストテレス入門』要約

山口義久『アリストテレス入門』(ちくま新書、2001年) 【年表】 前8世紀? ホメーロス『イーリアス』『オデュッセイア』 前700頃 ヘシオドス『神統記』 前7世紀後半 アポローンがデルポイに定住 前6世紀初頭 アテナイでソロン(前639頃~前559頃)の改革 前6世紀~ 『イーリアス』『オデュッセイア』文字化され…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【まとめ】藤沢令夫『プラトンの哲学』要約

藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) 要約 【目次】 ・(1) Ⅰ~Ⅲ ・(2) Ⅳ ・(3) Ⅴ~Ⅶ 【超要約】 ● Ⅰ 序章「海神グラウコスのように」     ――本来の姿の再生を! 人間の生き方と自然万有(=世界=宇宙)の見方を統合する全一的なプラトンの哲学は、ソクラテス…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

藤沢令夫『プラトンの哲学』要約(3)Ⅴ~Ⅶ

藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) Ⅴ~Ⅶ 要約 【イデア論】 Φ:イデア F:性質 x:個別のもの 「分有」の記述方式: xはΦを分有することによりFである(Φ→F→x)。 「第三の人間のアポリアー」(誤り): ΦがFの性質をもち、xもFの性質をもつなら、Φとxの双方に性質Fを与える高…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

藤沢令夫『プラトンの哲学』要約(2)Ⅳ

藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) Ⅳ 要約 【対話篇】*藤沢令夫による分類(p56) ≪初期対話篇≫(順不同)  ・『ソクラテスの弁明』 → ソクラテスの哲学のロゴス  ・『クリトン』  ・『エウテュデモス』  ・『プロタゴラス』  ・『カルミデス』  ・『リュシス』  ・『ゴルギアス』 →…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

藤沢令夫『プラトンの哲学』要約(1)Ⅰ~Ⅲ

藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) Ⅰ~Ⅲ 要約 【年表】 前469 ★ソクラテス誕生 前431 ★ペロポネソス戦争はじまる 前427 プラトン誕生 前404 ★ペロポネソス戦争終結 三十人政権の発足 前403 ★三十人政権崩壊 前399 ★ソクラテス刑死 (最初期対話篇) 前388-前387…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【まとめ】吉本隆明「詩とはなにか」要約

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 ▼吉本隆明「詩とはなにか」要約 目次 ・第1節 「ほんとのこと」の妄想 ・第2節 詩の発生(意識の自己表出) ・第3節 散文と詩(言語の時代的水準と励起) ・第4節 詩的喩(意味とイメージの「当り」) ・第…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉本隆明「詩とはなにか」要約(5)

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 第5節 詩と現実  5-1 詩と現実の必然的関係 自分は、普通に語ったり書いたりすれば世界を凍らせてしまうであろうことを、普通に語ったり書いたりするのを禁忌して、詩という形にする。 現実社会は、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉本隆明「詩とはなにか」要約(4)

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 第4節 詩的喩(意味とイメージの「当り」)  4-1 詩的喩とは 詩においては、指示表出性の高い言葉にも自己表出性が高度に負わされ、指示表出性のない言葉にも指示表出的な役割が負わされるといった、自…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉本隆明「詩とはなにか」要約(3)

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 第3節 散文と詩(言語の時代的水準と励起)  3-1 詩の特徴 本当は、詩と散文の違いは程度の問題にすぎない〔が、詩と散文の違いについて考えてみよう〕。 言語はいつも、自己表出として発せられ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉本隆明「詩とはなにか」要約(2)

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 第2節 詩の発生(意識の自己表出)  2-1 詩の本質としての自己表出性 詩の本質を考えるために、詩の発生する最低限の条件を見てみたい。 そのための材料として、折口信夫(1887-1953)の唱…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉本隆明「詩とはなにか」要約(1)

吉本隆明「詩とはなにか」要約 初出 「詩学」1961年7月号 テキスト 『詩とはなにか』詩の森文庫、2006年 第1節 「ほんとのこと」の妄想  1-1 世界を凍らせる「ほんとのこと」 これまで自分は無自覚に詩作をしてきたが、今、詩作の過程に意識的・理論的な根拠を与えたい。 自分は「廃人の歌」(195…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

斎藤忍随『プラトン』要約

斎藤忍随『プラトン』(岩波新書、1972年) 【年表】 前20世紀頃~ クレタ島でミノア文明栄える 前1470頃 エーゲ海サントリーニ島の火山噴火(ミノア噴火) 前15世紀半ば クレタ島のミノア文明滅びる 前8世紀? ホメーロス『イーリアス』『オデュッセイア』 前700頃 ヘシオドス『神統記』 前7世紀後半 ア…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

田中美知太郎『ソクラテス』要約

田中美知太郎『ソクラテス』(岩波新書、1957年) 【年代】 前6世紀初頭 アテナイでソロン(前639頃~前559頃)の改革 前6世紀~前5世紀 イオニア学派 前508 クレイステネス(前6世紀後半~前5世紀後半)の改革 ★アテナイ民主制の基礎の確立 前500 イオニアの反乱、ペルシア戦争はじまる 前5世紀初頭~ …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【読書メモ】アリストテレス『詩学』

アリストテレス『詩学』 テキスト=松本仁助・岡道男訳『アリストテレース 詩学・ホラーティウス 詩論』岩波文庫、1997年 (目次) 第1章 論述の範囲、詩作と再現、再現の媒体について 第2章 再現する対象の差異について 第3章 再現の方法の差異について 劇[ドラーマ]という名称の由来について 悲劇・喜劇の発祥地について…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【読書メモ】ハイデッガー「芸術の由来と思索の使命」

マルティン・ハイデッガー「芸術の由来と思索の使命」(1967年) テキスト=関口浩訳『技術への問い』(平凡社、2009年)所収 西洋的‐ヨーロッパ的芸術および諸科学(学問)のために原初を樹立した、古代ギリシア世界について思索しよう。 古代ギリシア世界はわれわれの命運の原初であり、後続のすべてを支配しており、新たな現在で…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【読書メモ】ハイデッガー「伝承された言語と技術的な言語」

マルティン・ハイデッガー「伝承された言語と技術的な言語」(1962年) テキスト=関口浩訳『技術への問い』(平凡社、2009年)所収 はじめに この講演のタイトルは「伝承された言語と技術的な言語」である。 「言語」「技術」「伝承」という語を、「今日われわれの現存在〔=人間の生きているあり方〕を圧迫するもの」〔=現…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【読書メモ】ハイデッガー「形而上学の超克」

マルティン・ハイデッガー「形而上学の超克」(1936年-46年) テキスト=関口浩訳『技術への問い』(平凡社、2009年)所収 「訳者後記」によるとこのテキストは、1936年から46年までの間に書かれた手記の一部だそうです。 「一」から「二八」までの断章から成っていて、論理展開が分かりにくいところ、いまの私にはどうして…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【読書メモ】ハイデッガー「科学と省察」

マルティン・ハイデッガー「科学と省察」(1953年) テキスト=関口浩訳『技術への問い』(平凡社、2009年)所収 われわれは、人間の精神的にして創造的な活動が行われる領域を「文化」と名づけており、科学や芸術は、それぞれ「文化」の中の一分野だと考えられている。 しかし、芸術の本質は、「文化」として片づけられるもので…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【読書メモ】ハイデッガー「技術への問い」

マルティン・ハイデッガー「技術への問い」(1953年) テキスト=関口浩訳『技術への問い』(平凡社、2009年)所収 1.技術の本質は「開蔵」である。 技術との自由な関係をもち、技術的なもの〔=今日における技術の所産など〕を限界まで経験するために、個別の技術的なものではなく、技術の本質を問うことにする。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉本隆明『言語にとって美とはなにか』序、第I章まとめ

初出:「試行」1961年9月~1965年6月 初刊:『言語にとって美とはなにか 第Ⅰ巻』『言語にとって美とはなにか 第Ⅱ巻』勁草書房、1965年 テキスト:『定本 言語にとって美とはなにかI』角川ソフィア文庫、2001年 ・序文 第Ⅰ章 言語の本質 ・1 発生の機構 ・2 進化の特性 ・3 音韻・韻律・品詞
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

<本質性>の思想家、吉本隆明

 ここ1年ほど、吉本隆明の著作を初期から順に読んでゆく、という読書会に参加させていただいているのですが、現在『言語にとって美とはなにか』(1961年~1965年)まで読んできて、だんだんと吉本という思想家の像が見えてきたかな、という気がしています。  そこで、いま考えている仮説を、ちょっとまとめてみます。  私は以前この…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉本隆明の<本質性/現実性/幻想性>

吉本隆明は『カール・マルクス』で、  【1】本質性 …… マルクスの<自然>哲学に対応  【2】現実性 …… マルクスの市民社会分析(経済学)に対応  【3】幻想性 …… マルクスの宗教・法・政治的国家の分析に対応 の三幅対を立てたわけですが(このブログにも先日書きましたので、ご覧ください)、 これは、彼自身がカントと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉本隆明「日本のナショナリズム」

先日、吉本隆明の読書会で、『自立の思想的拠点』(徳間書店、1966年)から、「日本のナショナリズム」(1964年)を読みました。 「大衆の原像」とか「自立」といった、吉本思想のキーワードとなってゆく概念が出て来る、ひとつの転機となった論文です。 「日本のナショナリズム」自体はどういう内容かというと―― …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【読書メモ】吉本隆明「想像力派の批判」

じつはこのところ、吉本隆明の評論を初期から読んでゆく、という勉強会に参加させていただいていまして、 10月は『擬制の終焉』の中の「想像力派の批判」という論文について、僕が発表する順番だったのです。 「想像力派の批判」は、小林秀雄の「様々なる意匠」、江藤淳の『作家は行動する』、ジャン=ポール・サルトルの『想像力の問題』といった超大物を…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【読書メモ】吉本隆明『擬制の終焉』

ずいぶん長い間、ブログを書かずにいました。 2012年の夏から秋にかけては、引っ越しをしたり転職をしたり旅行をしたりと、いろいろなことをやってきましたが、本は吉本隆明のものを最初から読んできました。 先日読んだのは、『擬制の終焉』(現代思潮社、1962年)という一冊です。 これがどういう本かというと―― 六〇年安…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more