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zoom RSS 【まとめ】安部公房『砂の女』内容の整理

<<   作成日時 : 2015/02/01 17:26   >>

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安部公房『砂の女』内容の整理

※ 小説の進行に沿った、出来事の詳しい整理は、
(1)エピグラフ〜第一章 http://42286268.at.webry.info/201502/article_1.html
(2)第二章前半 http://42286268.at.webry.info/201502/article_2.html
(3)第二章後半 http://42286268.at.webry.info/201502/article_3.html
(4)第三章〜2つの文書 http://42286268.at.webry.info/201502/article_4.html

※ 『砂の女』の詳しい読解は、
「『砂の女』と小説の地平――安部公房の小説について――」(2015)
「安部公房論―中期長篇小説を中心に―」(2006)

※ 小説本編の出来事を、時間で整理すると、以下のようになります。

画像


● 1日目:昭和36年(1961年)8月10日(木)

  【2】
男がS駅で電車を降り、終点までバスに乗り、徒歩で小さな部落へやって来て、砂丘にたどりつく。

  【3】
男は部落の老人に声をかけられ、自分が昆虫採集に来た教師であることを明かし、泊まるところを世話してもらう約束をする。

  【4】
男は女の住む砂の穴の底の家に連れて来られ、女と一緒に食事をし、会話する。

  【5】
女が砂掻きをはじめ、男も手伝うことにする。

  【6】
家のまわりをぐるりとすべて砂掻きすることを聞かされ、男は呆れて砂掻きをやめる。
男は寝床につき、女のことや砂のことを考えながら眠る。

● 2日目:昭和36年(1961年)8月11日(金)

  【7】
目覚めた男は、砂におおわれて眠っている裸の女を見る。
穴の上に上がるための縄梯子が消えていることに気づく。

  【8】
男は混乱しているが、女を問いつめようと決める。

  【9】
女を問いつめ、自分を解放するよう要求するが、聞き入れられない。

  【10】
食事をしながら、男は女と話をする。
女は天井裏の砂おろしをする。
男は外に出て、脱出のために砂の壁をなだらかにしようとするが、うまくいかない。
部落の者たちに見られていることに気づいた男は、必死に作業したあげく砂の壁に突進し、おしつぶされて気を失う。
(ここまで第一章)

  (【11】)
高熱と嘔吐。

● 3日目:昭和36年(1961年)8月12日(土)

  (【11】)
高熱と嘔吐。

● 4日目:昭和36年(1961年)8月13日(日)

  (【11】)
熱が引き、食欲も回復。

● 5日目:昭和36年(1961年)8月14日(月)

  (【11】)
足腰の痛みもほとんどなくなる。

● 6日目:昭和36年(1961年)8月15日(火)

  【11】
気だるさをのぞけば自覚症状もないが、仮病作戦で床を離れずにいる。

● 7日目:昭和36年(1961年)8月16日(水)

  【11】
夜明け、新聞をねだる。眠るまいとするが寝てしまう。

  【12】
夢――割箸にまたがって街を飛び、男女がゲームをしている部屋に入る。受取ったカードは手紙で、中から血がふきだす。
目覚めると新聞がある。新聞を読む。
女を起こし、新聞のことを訊く。女と、歩く自由について話す。

  【13】
眠り、夕方に目覚め、新聞を読む。
砂におしつぶされた男の記事を見つけ、作戦を変更する必要を感じる。

  【14】
作戦を人質作戦に切り替える。

  【15】
女を人質に取る。

  【16】
部落の男たちに、自分を引き上げさせようとするが、失敗。
人質作戦が持久戦になることを覚悟。

  【17】
タバコと焼酎の入った包みが投げ落とされる。
自分のような目にあっている者が他にもいるか女に訊ね、これまで逃げ出せた者はいないことが分かる。

  【18】
部落の反応を待つうちに、うたた寝をする。

● 8日目:昭和36年(1961年)8月17日(木)

  【18】
起きて水をむさぼった後、部落は水を絶つつもりらしいと分かる。
女の縄を解く。

  【19】
朝が来て、穴の底が暑くなる。焼酎を飲み、苦しむ。
スコップで家を壊して、梯子の材料をつくろうとするが、女に止められる。
女をおさえこみ、そこから性的な雰囲気になるが、女の言葉に欲望がいったん萎える。

  【20】
女との性交に、ストレートな情欲を感じる。

  【21】
性交の後まどろみ、目がさめて、水を求める。
女と会話し、砂掻きを受け入れることにする。
火の見櫓から監視されていることを知り、監視者に合図を送る。
水を持ってきてくれた老人との交渉。
砂掻きの仕事をはじめる。
疲労し、寝床へ。

  【22】
夜、目覚めて砂掻きをする。

● 昭和36年(1961年)9月20日(水)あたり

  【23】
ロープを使った脱出計画を思いつき、準備を開始。

● 昭和36年(1961年)9月22日(金)

  【23】
風邪をよそおってぐっすり眠り、女を疲れさせる。

● 昭和36年(1961年)9月23(土)

  【23】
夕方、女を眠らせた後、ロープで砂の穴から出る。

  【24】
部落の外れに掘立て小屋を見つけ、日没まで身を隠す。

  【25】
部落を通り抜けるべく出発するが、まるでどうどう巡りのようで、結局部落の中に入りこんでしまう。

  【26】
部落の中を突っ切って走るが、行手をさえぎられ、逆方向へ逃げる。
人喰い砂にはまり、完全な敗北感とともに助け出される。

  【27】
もとの穴に戻される。
(ここまで第二章)

● 1961年(昭和36年)10月

  【28】
冬眠のように暮らし、穴のなかの生活の反復に融けこんで、部落の警戒が解けるのを待っている。
鴉をとらえるための罠《希望》を作るほか、手仕事にせいを出す。
女はラジオを買うために内職。

● 1961年(昭和36年)10月のある朝

  【28】
漫画雑誌に大笑いし、やりきれない気持ちに。
空の霧の渦との対話。

  【29】
部落が砂をコンクリートに混ぜて売っていることがわかるが、男がそれを非難すると、女はひややかに「他人のことなんか、どうだって!」と言う。

● 1961年(昭和36年)10月のある日

  【30】
たまには地上へ出たいと部落にかけあうと、部落のみなが見下ろしているところで女と性交すれば、地上へ出る権利を認めてもよい、と言われる。
男は女を襲うが、失敗する。

● 1961年(昭和36年)10月後半のある朝

  【31】
《希望》に水が溜まっている。世界観の逆転。

● 1961年(昭和36年)10月後半

  【31】
男は溜水装置を研究する。
男にとってもラジオが目標になる。

● 1961年(昭和36年)11月 〜 冬 〜 1962年(昭和37年)春

● 1962年(昭和37年)3月はじめ

  【31】
ラジオが手に入る。

● 1962年(昭和37年)3月おわり

  【31】
女が妊娠する。

● 1962年(昭和37年)5月おわりのある日

  【31】
女の下半身から出血。女は穴から出され、病院へ。
残された縄梯子を登って、男はいったん穴の外へ出るが、こわれた溜水装置を修理するため、穴の中に戻る。

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